このように多額の借金に悩み、人生への希望を失いかけている方たちには、債務整理という手続きによって豊かな人生を取り戻すチャンスがあります。
自分で作った借金だから仕方ない、借りたものは返さないと。確かにその通りかも知れませんが、一度の失敗で人生は終わりではありません。再スタートのための制度があります。
近頃よく耳にする、債務整理という手続きには主に(1)任意整理(2)自己破産(3)個人再生という3つの手段があります。また払いすぎた利息を取り戻す過払い金返還という手続きもあります。
どの手段を選択しても、取立てが止まり、平穏な日々を取り戻せます。
払いすぎた利息のことです。5~7年以上に亘って年20パーセント以上の金利の支払いを続けている場合や、既に完済している場合に発生している可能性があります。取引期間が長い場合、借金と思っていたものが、貯金に変わることもあります。
司法書士が代理人として、返済をリスケジュールします。また、今後の金利が発生しないように貸金業者と交渉します。取引期間が長い場合、過払い金が返還されることもあります。また、一部の貸金業者との取引のみを任意整理の対象にすることもできます。
裁判所に、返済の意思はあるが、そのままでは返済困難なことを認めてもらい、借金を大幅に減額(おおよそ、5分の1から10分の1になります。)してもらいます。住宅ローンは減額されません。減額後の借金を3年から5年かけて返済していきます。
借金を返済していくことができない人の借金をゼロにし、リセットするための制度です。借金をゼロにしてもらうわけですから、住宅や高価な財産は没収されます。しかし、戸籍に掲載されたり、選挙権がなくなったりする事はありません。職を失うこともありませんし、今後のお給料を生活費に充てることができます。マイナスイメージは捨てましょう。